642: のび太 ◆iewtbqJpFo:2013/10/22(火) 22:14:48.65 ID:7IQcH8ZPi
チワ「ねぇ…」
のび太「なに?」
チワ「もしさ、もしこの文化祭が終わってこの6人がこれっきり
こんな風に遊んだりしなかったらどうする?」
のび太「それはないよ。」
チワ「えっ?」
のび太「もしとかじゃなくて、それはならない。」
のび太「俺たちは文化祭が終わっても絶対仲良くしてる。
それだけは断言できる。」
チワ「この6人がバラバラになるの…いや?」
のび太「当たり前だよ。
俺前に”この時間が一生続けばいいな”っていったじゃん?」
チワ「うん…」
643: のび太 ◆iewtbqJpFo:2013/10/22(火) 22:24:15.53 ID:7IQcH8ZPi
のび太「俺さ、今までのクラスの友達でここまで深く仲良くなったの始めてなんだよね。
こうやって一緒に帰って、飯食って、笑って、悩んでってこんなこと本当に始めてなんだよ、
自分でいうのも恥ずかしいけどさみんな好きなんだよ。
だから絶対にバラバラになって欲しくない。俺がそうさせない。」
ちょっとカッコつけすぎたかもしれない。こんなドラマみたいなセリフ現実で言うとも思わなかった。
645: のび太 ◆iewtbqJpFo:2013/10/22(火) 22:35:00.65 ID:7IQcH8ZPi
チワ「無理だよ。絶対に文化祭が終わったらバラバラになる。」
のび太「俺に任せとけ。今まで数々のピンチを乗り越えてきたんだぞ。
俺にできないわけがない!!」
といってガッツポーズを見せた。
俺はいつものようにきもちわるっと言われると思ったが、
チワ「ムカつくw」
と笑顔で言われ脇をつつかれた。
イチャイチャしてるなかで山口の冷たい目線を感じるが気にしない。
しばらくして下校時間になり、帰ることに。
6人が並んで帰る。
こんな光景もあと4日で終わりだ。
なんだか虚しい気分になった。
虚しくなって急にチワの手を握った。
チワは始めはビクッてしてたけどしばらくしてふつーに握り返してくれた。
でもそれに負けじと気づけば山口も手を繋いでいた。
648: のび太 ◆iewtbqJpFo:2013/10/22(火) 22:52:54.48 ID:7IQcH8ZPi
告白した奴らが告白した奴の手を握って歩いている。
普通では考えられない光景がそこにあった。
こういうのはお互い分かってないと出来ないんだなと改めて思った。
こうしていると初めて帰った時のことを思い出す。
あの時も腕組んで帰ったっけ。
そーいやこの辺で脅かしたな。
数年前のことのように全てを思い出していた。
そして神社につく。
前のようにお参りをした。
俺はもちろん文化祭の成功と6人の仲とチワとの関係のことを祈った。