梅雨のジメジメした時など、短かに生息しているカタツムリ。淡水カタツムリ自身が、人の命を奪っているわけではなく、この種に寄生している寄生虫がもたらす感染症によって多くの死亡者が出ています。川や湖などに住む本種は、住血吸虫と呼ばれる寄生虫を体内に飼っており、その虫卵を水の中に排出します。この寄生虫が孵化して、人間の皮ふや口の中から入り込むことで感染し、死に至る可能性もある住血吸虫症が引き起こされます。
その症状は、最初に発熱、下痢、腹痛が現れ、進行すると肝硬変が起こり、腹水などの症状が見られるようになります。
7位(同位).ツェツェバエ 年間1万人
アフリカに生息する人の血を吸うハエです。本種に噛まれると、アフリカ睡眠病という感染症にかかることがあります。
アフリカ睡眠病は、熱や関節痛・頭痛から始まり、症状が進むと睡眠周期が日常的にずれだし、日中の居眠りや夜の不眠などの睡眠障害が現れます。さらにそれが続くと、常に意識が混濁している状態になり、最終的には昏睡状態に陥って死に至ります。