女「透明人間になる夢を見たんですよ」
女「夢の中ではわたし、なぜか中学生にもどってたんですよ」
女「夢の中では、学校の廊下を走っても誰にも注意されませんでした」
女「バスに乗っても、お金を払う必要がありませんでした」
女「みんな見てないみたいでした。わたしのことなんて」
女「最初はね、うらやましいだろって優越感に浸ってたんです」
女「でもだんだん、それがつよがりになって」
女「誰かにわたしの名前を呼んでほしいって……夢の中で思ったんです」
男「まさしく透明人間ですね」
女「でも、わたしはいやらしいことは思いつきませんでしたけどね」
男「僕が死んでから、変なことをしたみたいじゃないですか」
女「ちがうんですか?」
次のページに続きます…