男「否定はできませんね」
女「やっぱりね」
男「なんだか、あなたが楽しそうに見えます」
女「気のせいですよ。わたしの人生はみじめでみっともないものです」
女「それこそ、自殺したくなるぐらいにね」
男「……」
男「でも、それでも生きてれば、いいことはあるかもしれませんよ」
女「そう言って、なにも起きないまま人生が終わって」
女「なんでもっと早く死ななかったんだろうってみじめな思いをしそうですね」
男「そうですね。生きてればいいことがある、なんて無責任な発言です」
男「ですが、断言します」
男「あなたがここから飛んでも、いいことは起こりません。絶対に」
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