火葬も終わり、父の遺骨が家に帰ってきた日、夕飯を食べ終わって、妹と伯父(父の兄)がたばこを外で吸っている時の会話が、 何気なくすぐそばの俺の部屋に聞こえてきました。
「おじちゃん、あのね。私、父ちゃんタヒんで嬉しいわけじゃないよ」
「解ってる。お前が一番悲しいの、おじちゃん解ってる」
「一番悲しいのは、母ちゃんだよ。兄ちゃん達も姉ちゃんも、みんな泣いてるのに、私涙でないの」
妹の優しさに、涙が出ました。そして、妹につらく当りつづける母に辟易したりもしました。
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