謝って許されるようなものじゃないってわかってた。
家出するか・・・
そんな事をうつむいて考えていたら
目の前で「カチャン!」と音が鳴った。
顔を上げるとテーブルに特大のおにぎりが二個。
きっちりのりも巻いてある。
母ちゃん・・・・?
さらに顔を上へと恐る恐る上げていく・・・
母ちゃんは俺と目線を合わせた・・・・
坂倉と同じく、つり目の母ちゃんの目が
ぐぐっと横に長く伸びた。
口角がくっとあがり、俺がよく知ってる
いつもの母ちゃんの笑顔がそこにあった。
母ちゃん「よし!とりあえず腹減っただろう!食べなさい!」
俺「え・・・?俺・・腹へってないんだけど・・」
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