俺「俺はそんなこと考えたことねえな。お前大人だな~。」
坂倉「子供だよ。子供だから・・・悔しいんだよ・・」
いつしか小さく赤く輝いてた満月は
一つだけが呼吸に合わせ時に強い輝きを放ち
もう片方は消えそうな光を必死にとどめていた。
坂倉「俺さ・・・俺の親さ・・・
親父の方が血が繋がってないんだよ。」
俺は坂倉の家族の事はほとんど知らなかった。
聞いても何も教えてくれないし
家にも呼んでくれない。
まああんまり言いたくないんだろうな~くらいにしか
思っていなかった。
俺「そ・・そうなのか・・・」
坂倉「俺の親父と母ちゃんさ。俺が小さい時に離婚してさ。
んで母ちゃん、2年前に新しい親父を連れてきたんだ。
こいつさ・・・ロクでもねえ奴でさ・・・
母ちゃんばっかに働かせて、自分は働かねえんだ。
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