満月の遥か下で少年二人が灯をあげ
小さく赤い満月二つを作り、煙をあげる。
タバコが美味いと思っていたわけじゃない。
でもどこか大人に近づきたくて早く大人になりたくて
タバコに手を出していた少年二人が
少し大人の階段をまたのぼる・・・
坂倉「・・・なぁ・・・早く大人になりてえよな・・」
俺「ああ。そうだな~。堂々とタバコ吸いてえな~。」
坂倉「そうじゃなくてさ。早く働いてさ。自分で金稼いで
一人で生きていけるようになりたい・・って思うんだ。」
正直俺には何を言っているのかわからなかった。
俺はただただ大人に憧れていただけで
一人で金稼いで生きていきたいと思ったことはないし
そんなことより夜遅くまで堂々と遊びたい!とか
バイクに乗ってみたい!とかそんな浅い大人像しか頭にはなかった。
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