304:とんかつ ◆voT6OcgkPo:2008/07/13(日) 20:11:16.44ID:u/wRPGoo
まなみは俺の方を向いた。じっと見つめ、目で笑った。
まなみ「とんくん、見えるよ」
相変わらずの消えそうな声だった。
しかし、はっきりと口にした。
まなみは俺の事が見えると言う。
俺は一瞬驚いた・・・が目の焦点は合っていない。
まなみ「懐かしい顔。ちょっと痩せた?」
これまで堪えていた涙が出た。
まなみの声は、至って穏やかだった。
305:とんかつ ◆voT6OcgkPo:2008/07/13(日) 20:11:42.22ID:u/wRPGoo
俺「まなみ・・・」
声が震えてたんだろう。
まなみ「泣かないでいいよ。大丈夫だから」
嗚咽が止まらなかった。涙と鼻水を垂らしながら。
まなみ「髪も随分のびたね。似合ってるよ」
まなみは笑顔だった。
俺「ありがとう・・・ごめん、ありがとう」
さっきはまなみが言っていた言葉を、今度は俺が繰り返していた。
一緒にいてあげられなくてごめん。俺がバイト先まで送ってやれなくてごめん。
絶対に守るって約束したのに、守ってやれなくてごめん。
なにも出来なくてごめん。辛いのを代わってやれなくて、ごめん。
パンクしそうなくらい「ごめん」という言葉が頭に浮かんだ。




