320: のび太 ◆iewtbqJpFo:2013/10/10(木) 16:23:16.07 ID:7n6ZZFyji
こんなはずじゃなかった。
俺が中間テスト中に描いていた文化祭ライフとまるで違った。
また騒ぎあったり、一緒に並んで帰ったり、
マクドでたむろったりするんだろうなぁと思っていた俺の期待は
すっかりと消え去ってしまっていた。
山口は戦意喪失。
イワンコフは心配はするもどうしたらいいか
わからずただただ話を聞くだけ。
ケンヂはいつの間にか、自分も嫌われていると過剰に思い込み
俺たちの愚痴すらもイケメンにこぼしていたらしい。
クロヒョウはちゃんと考えてくれているが
思ったことをあんまり言わない。
チワは俺たちとの関係をちょっとずつ切り離そうとして、
自然と女子に溶け込もうとしていた。
チワだけはちゃんと自分の状況をわかって
どうするべきかを考えていた。
でも俺はそんなみんなが、だんだん離れていくみんなが
嫌で嫌で仕方なかった。
322: のび太 ◆iewtbqJpFo:2013/10/10(木) 16:28:35.03 ID:7n6ZZFyji
今思うと俺の行動は自己満足に過ぎない。
しかもチワの気持ちを無視した行動だった。
けど俺はそんなことも忘れるぐらいの正義感と義務感、
そして仲間を思ったいわば”愛”に近いものと自分に言い訳をし、
こじつけて、あたかも自分はヒーローであるかのように思ってたかもしれない。
ただ、このグループが壊れることだけは許せなかった。
クラブ以外で本気で語り合える初めての友達。
”いろいろあったけど結局はやっぱこのメンバーだよね”と言っていた
あの時のようにいつまでも笑いあえる関係に戻そう。
323: のび太 ◆iewtbqJpFo:2013/10/10(木) 16:31:17.03 ID:7n6ZZFyji
そう決意をして、今思っていることをLINEで全部書いた。
夢中だったからあんまり詳しい内容は覚えていなかった。
”このメンバーが好きだってこと。”
”前の状態に戻したいこと。”
”イジメに立ち向かうこと。”
とか今このグループに置かれている状況を
もう一度話した上で俺がどうしたいかを伝えた。