ケンドーコバヤシの男気。とっさの判断でシャンプーハット小出水の命を救う

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体を張った企画での出来事

数年前のことです。
正月の番組で「志摩の海岸で相撲を裸でやる」といういかにも若手らしい企画をしていました。

水上に浮かべられた土俵から落ちると真冬の海へ落ちる。
身体を張った企画です。
そこで次々と対戦が行われ、シャンプーハットの小出水も海へ落ちました。

番組での放送はここまで。
しかしこの後はたいへんです。
海岸には特設の控室が設けられ、ストーブが設置されていました。
そこへは海へ落ちた芸人たちが集まって震えながら体を温めている。
真冬の海に落ちたのですから、なかなか身体も温まらなかったでしょう。

小出水の危機

そんな中、海へ落ちた小出水が控室へ帰ってきました。
しかし少し様子が変です。

小出水がいくら身体を温めても震えが止まりません。
顔は青ざめていて、身体は冷え切ったまま。

その小出水の異変に気付いたケンドーコバヤシは

小出水が横になれるスペースを作れ!

と、突然叫び、自分が身体にかけていたタオルを小出水に。
このとき既に、小出水の意識は失われていました。

しばらく身体を温めて応急処置をしていたところ、なんとか小出水の意識は回復。
小出水が目を開けると、サバンナの高橋が

よかった。生きてるわ

と、泣きながらのぞき込んでいたそうです。

しかし周りにはケンドーコバヤシはいませんでした。

やさしい嘘

小出水は控室を出て、海岸へケンドーコバヤシを探しにいきました。
海岸でひとり、タバコを吸っているケンドーコバヤシを発見。
すぐに歩み寄り、

ありがとうございました

と言ったところ、ケンドーコバヤシは、

何のこと?俺はずっとナンパしていた

と、嘘をつきました。
小出水はその嘘がうれしかったと語っています。

男気、芸人のプライド、破天荒なキャラクター。
そんなケンドーコバヤシのエピソードでした。

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