隔離された恐怖:ブーベ島
南アフリカから南西に2400キロ離れた場所にある、90%以上が氷河に覆われた火山島。
もともとイギリス領だったが、1937年にノルウェー領となった、南極大陸に一番近い無人島で(1770キロ)、人に会える一番近い場所は、2250キロ北西の南アフリカのアグラス岬。このため、世界で一番遠い島の名をもつ。
30キロ四方の島で人が住んだことはないが、海鳥の重要な繁殖地になっている。
マカロニペンギン、クロハラウミツバメ、ワタリアホウドリ、ズグロミズナギドリなどの在来種がいるし、ナンキョクオットセイが子育てすることも知られている。
平均気温はマイナス1℃。風速24メートル、ごつごつした荒い土地は、人を寄せつけず、探検家にとっても過酷な島。
隔絶した危険な島で、上陸するにはノルウェー政府の許可がいる。
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