「どこに行くか知らないけど、父ちゃんすぐ帰ってきてね」
すぐには無理だなぁ。○○、いっつも笑ってるんだぞ。笑ってれば良い事がたくさんあるからよ」
そう言って妹の頭を撫でると、玄関から出て行った。
家の前には大きなバスが止まっており、たくさんの人が乗っていたそうです。
それは子供だったり大人だったり…でも、その中に、亡くなった祖母や、父の友人たちの姿も見たそうです。
運転手は、ずっと運転免許を欲しがっていた母方の祖父だったそうで。
「おばあちゃんの隣にはね、父ちゃんがメガネかけたような人がいたの」
「それ、お前たちのじいちゃんだよ。そうか、そうか…迎えに来たのか」と伯父が言って泣きました。
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