遺書の部分は上記の通りだが、この時は本当は見たくなかった。
家出をした際に書かれた手紙には
「○←俺の名前 にあいつが憑いてたんだけど、ずっと俺を殺そうと見張ってる。
おじさん(Bさんのこと)が○のあいつを御祓いしたからもう大丈夫って言ってたけど、あいつは俺に来たみたい。
でも、おとうさんはあいつを御祓いできないだろうし、おかあさんの家に行ってきます。
行く道であいつがついてきたら、他に行ってみるね。」とあった。
Aの両親は別居中だったためAは母親方の実家に向かったらしかったがそのまま行方不明になったらしい。
ただ、何故か警察は家出だと言って行方不明というよりは家出人としてしか扱わなかったそうだ。
それは本当に見なかったほうが良かったって思った。
あいつとか書かれてるし、意味も不明なのでその日までの現実離れした出来事をかなり思いだされて怖さで震えてきた。
Aの自殺した時間が朝方だったことも怖さをましてココには居たくないって本気で思った。
俺がおかしかったんじゃなく、こいつらが異常だって思った。
お経も無く変な平屋のような場所に棺桶が置かれておりびっしりとAの名前が書かれた札を貼っていて、
その挙句親戚の何人かは笑っているのである。
韓国だかどこかで泣き子といって泣くだけの為に葬式に参加してるってやつがいるって気味の悪い話も聞いたことがあるけど、
この集落に伝わる葬式も気味が悪いを通り越して異常でしかなかった。
うちの両親もさすがにこの状況は怖かったらしく、「もう、かえるか」と挨拶も早々に切り上げた。
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