キチの方は身分証も持ち合わせておらず、
叫んでばかりで、あまり進んでいないようだった。
俺は、警察に提示した証拠の中に、
最大の証拠となるものを、
敢えて提示していなかった。
もはやゲーム感覚である。
警察A「ちょっと、落ちついてください」
キチ「私は今から家に帰るところなのに!
なんなのよ!全部こいつのせい!絶対に訴えてやる!」
俺「まあ落ちつけよ。
この自転車はどうやって手に入れた?」
キチ「あんたに教える必要はないわよ!
あんたのせいで!謝罪しろ!」
警察B「では、私に教えてください」
キチ「!…知人に貰ったのよ!」
警察B「では、その方のお名前とご連絡先を教えてください」
キチ「名前は○○!連絡先はわからない!」
警察B「その方のご住所もご存じない?」
キチ「たまに会うくらいの人だから、
住所や電話番号は知らないわよ(フフン)」
警察B「では、この自転車があなた(キチ)
のものであるという証拠はありますか?」
キチ「証拠なんてないけど、これは私のなのよ!」
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