しばらく見ていたがあまりいい印象は持てなかった。
なんせ婚約者ほったらかして嫁を口説こうとしているんだから。
嫁も嫌そうな顔をしているしおれも不愉快だから適当に
「じゃあ俺たちはこの辺であとは御本人と親同志でどうぞ」と切り出して退出。
御曹司は「何でこんな奴が」という表情を隠そうともせずこちらを睨み付けてた。
生憎だがそう言う顔をするやつはごまんと見てるからすぐ分かる。
その後はトントン拍子で話が進み、妹と婚約者は結婚。
俺の時は厳かだったせいかゴージャスな式だった。
相手の家から結婚祝いに新居を与えられそちらに妹が移り住んでから半年後、
それは起きた。
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