「だったらもうケンカも復讐もするなよ。
 お前だったら分かるだろ?
 イジメられると、どんなに悲しい思いをするか。
 どんなに憎まれるか。
 自分と同じ思いを他人にさせたくないだろ?
 友達に憎まれたくないだろ?」
なんか子供心に響くものがあって、
 素直にうなずいたら、
 先生は笑いながら、固くてゴツゴツした手で
 優しく頭をなでてくれました。
それから僕はイジメをすぐにやめて、
 かつてのいじめっ子達と友達になりました。
そのうちの一人とは今でも良い友達です。
小学校の記憶なんて、ほとんど残ってませんが、
 小3の、この頃のことはなぜかよく覚えています。




