私が中学校へ通っている時の話です。
懐かしいなぁ…そう振り返る一幕にしか過ぎなかったのですが、
大人になった今だからこそ、実は深く重いメッセージだったのではないか、そう考えさせられる出来事でした。
中学時代、あまり勉強が得意ではなかった私は、専ら外で遊ぶのが大好きな子供でした。
聞こえは良いですが、勉強そっちのけで部活のサッカーにのめり込む日々。
無論、勉強は愚か宿題にすら手をつけた事もありません。
しかし、高校進学がいよいよ迫って来た時期、
スポーツ推薦を得られなかった私は自分の志望校へ進学出来ない可能性がある事を知ったのです。
サッカー選手や将来サッカーに携わる事を夢見る上で、その高校進学は必須。
推薦を獲得出来なかった私は、止むを得ず一般受験をする事になりました。
ある日、ろくに勉強をしてこなかったツケが回り理解力の乏しい僕に、当時担当していた数学の先生が大激怒…
すると、執拗に叱られる私の横をサッと通り過ぎた学年主任の先生が”ボソっ”と呟いた一言が、
この大激怒する先生を瞬時に黙らせる事になったのです。