加藤一二三の歩み
1940年1月1日生まれ、現在77歳の加藤一二三九段。1954年に14歳7ヶ月で四段昇段(プロ入り)を果たし、2016年に藤井聡太さんが記録を塗り替えるまで、62年ものあいだ誰も塗り替えることができなかった大記録の所持者として有名です。また、18歳でA級八段に到達した記録も加藤九段の他には中原誠さん1人しかいません。さらに驚くべきなのは、わずか20歳という最年少記録で名人挑戦を果たしたこと。この記録は未だに誰も破ることができない記録となっています。加藤九段は2017年6月20日に引退をしていますが、現役最長勝利記録も更新。ちなみに、加藤九段の通算成績は2505戦・1324勝1180敗1持将棋で、プロ生活は62年10ヶ月でした。
特集の詳細
大天才と謳われている加藤九段の特集が放送されたのは7月1日のこと。7月6日深夜0時にも再放送が予定されています。『加藤一二三という男、ありけり。』と題された特集の内容は、加藤九段の将士としての生き方を掘り下げるとともに対局の様子や多くの将士からコメントが寄せられ、加藤九段の妻の言葉と声も公開されました。将士達のコメントは以下にまとめさせて頂きます。
「本当に将棋指しの顔というか全く違った雰囲気かなと思います」(藤井四段)
「加藤先生の指し方、すごい激しいですよね。音というか勢いとかが本当に男気があるというか」(神木隆之介)
「60年以上たっても将棋を開発していこうという気持ちを感じた」(飯島七段)
長考、一分将棋など数え切れないほどの伝説を生み出し、将士・ファンを問わず尊敬を集めてきた加藤九段の姿は引退した今も語り継がれていくことでしょう。そしてこれまで加藤九段を陰から支えてきた奥様も出演し、妻から見た加藤九段の姿を語っています。中でも視聴者が感動したと言われている言葉がありました。
「桜の花って散ったひとひらの花びらも満開の花びらと同じで枯れてないんですよね。綺麗な花びらのままなんです」
近くで見てきたからこそ知っている、加藤九段の湧き出る闘志を美しく表現した言葉ですね。
ネットの反響
今回の特集を視聴したネットユーザーは、加藤九段に可愛らしいイメージを抱いていた人も「カッコ良すぎる!」と思わず書き込んでしまうほど大盛り上がり。一部ではありますが、番組に寄せられたコメントをご紹介させて頂きます。
「感動した!」
「自分も同じ気迫をもった人間でいたい」
「すげーよ、ひふみん」
「すごい番組だった」
引退したものの、そのキャラクターでバラエティ番組への出演も増えていますから、まだまだ静かに暮らす…とはいかないかもしれませんね。