変化球はまだ磨いていかないと1軍で抑えるのは難しい
順調に見える篠原だが、今後やるべきことは山積。現状ブルペンでは10球から15球投げれば肩ができあがる。ベンチにとっては使い勝手のいい投手である。しかし、それは
「ほとんどがストレートだけの投球だけだからすぐ出来上がる。変化球の精度を求めるようになれば
もっと球数が必要になります」
と田畑投手コーチが解説するように、ストレート中心の現状だけである。
変化球はスライダーとフォークボールを持っているが、どちらもレベルを上げていかないと1軍で抑えるのは難しい、篠原自身もそのことは十分に理解している。ちなみに私が取材したとき、彼は肩に荷物を担いでいたのだが
「これを置いてきてからでいいですか」
といったんその場を離れ、急いでまた戻ってきて、ゆっくり時間をとって話をしてくれた。
「やっぱりいい人だ」
4月29日の試合では2失点で黒星に終わったが「0時を超えたら前の日のことは考えないように気持ちを切り替えてます」とニキビの残る顔で若者は心意気を見せた。