「違うと思ったら、ポンポンやめて、新しいことやったらいい」
大学でもずっと体育会で、しかもボクシング部。精神論を重視し、忍耐の向こうに何かを見出すような保守的な人物かと思っていたが、竹原は意外なことを語った。
「何かを途中で投げ出したり諦めることを、情けなく思ったりネガティブなことに捉えがちですが、
「これ違うな」って思ったらポンポンやめて、新しいことをやったらいいと思っています。ただし
全力で。とにかく全力で頑張ったことは何かに生きてくると思います。」
継続にこだわる必要はないという竹原は、多い年には250本のライブを行う。そんな竹原流の人生の楽しみ方は音楽にあった。
竹原は言う
「心底楽しいと思えるのは、やっぱりライブです」
と、数を重ねるごとにとんでもない人数のファンとライブ会場で会う。そこから、いろんなものを吸収していく。
4月発売予定のアルバムも旅芸人の視点から見た風景や別れがテーマとなっている。
外からでは知ることのできない竹原の世界は、独自の世界観から構築されていた。
「聞いてくれた人にも、それぞれの人生で思い浮かぶ顔があるといいなと思います」
と笑顔で竹原は語った。