映画「長い言い訳」で感情表現が激しいキャラクターを演じた竹原ピストル。ミュージシャンとしての活動では、自分をさらけ出すように身の内から曲を絞り出し、感情をこめて歌っていく。
芝居も音楽も自分が創る表現であるが、竹原にとって芝居と音楽はどういう関係にあるのだろうか。
「歌と芝居は、まったく別物だと思っています。根本的にあり方が違います。例えば音楽の
ライブだったら、自身が監督になって理想のライブに近づけていく。対して映画は監督がいて、自分は演者ですから
監督のイメージ通りの動きができるかどうかで勝負するもの、根本的に違いますね。」
竹原は映画の非現実性を語る、自身の生活では絶対ないような感情表現が映画には出て来ると説明する。
芝居をすることで音楽に何らかの影響があるとも考えていない、しかし、無意識に作用している面はあるかもしれないという。
歌うときに思うんです「寸分たがわず、何が何でもこの感動を伝えたい」
いいことばかりの人生はない。だからこそ、人間が輝く。現実感を持った楽曲を作る竹原だから、共感しファンとなるのは大人のリスナーなのであろう。
身の丈に合っていないことを歌っても人は共感はしないと竹原は言う、夢や情熱といったベタなことを歌っている自覚はあるが、外に出ていくときには身の丈に合わせてリミッターをかける。
どうやったら伝わるのか、そこをとことんこだわって魂を込めている。そのためには「寸分たがわず、何が何でもこの感動を伝えたい」と自身でもがく、その姿勢に同世代の男性ファンが激励のメッセージを送る。
竹原には歌や演技への独自のこだわりがある。気になる竹原の創作に関わるポリシーは次のページで公開。