あるとき、諸星がたけしに誘われて高級クラブに出向くと、偶然その場に志村けんがいたのだという。
高級クラブで楽しいひと時を過ごし、いざ会計をする際に、たけしと志村は諸星の前で支払いをめぐり「自分が払う」と口論を始めたとか。その時の金額はなんと100万円以上だったそう。
たけしと志村は「オレが払う!」「いやオレが払う!」と両者とも全く譲らず、困った諸星は仲裁に入り思わずこう叫んだという。
若かった諸星に対するたけしの“粋な図らい”
「じゃあ、ここは僕が払います!」
するとたけしと志村はあっさり「そう?」と、支払いを諸星に譲ったというのだ。この話にはどうやら裏があり、たけしの粋な図らいが隠されていたようだ。
諸星はこのとき、20歳を超えて初めてクレジットカードを持っていた。そのことを知っていたたけしは『大人になったら、ごちそうすることも大事ですよ』というメッセージを諸星に教えたかったようだ。
それを教えるのに、「100万円という支払額」がなんともたけしらしい金額だが、それを払えてしまう諸星も凄いと言えば凄いこのエピソード。諸星は、
「あえて喧嘩するんです。そういう人なんですよ」
と、たけしの粋な図らいを称賛。この諸星のエピソードにスタジオからも称賛の声が上がった。