「おまえには一筆書いてもらうから、そこから動くな。」
と始末書を急遽作成する。5分くらいして原稿が出来上がり、奴に一字一句全てを読ませる。
そして内容に間違いがない、ということを確認して本人に署名捺印させる。
これさえあればこっちのもの。
「よし、分かった。というわけなので、うちはドロボウを店に置くつもりはないから、お前は今日限りクビだ。
給料も払わん。ただし、おまえにも家族がいることを考慮し、警察には言わないでおいてやる。
不満があるなら、お前が出るとこに出てもいい。ただしそのときは、この始末書も然るべきところに出すからな」
と最後通告を突きつけ、奴は年の瀬に解雇。
これで終わると思いきや、後日談がある。
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