その後もメイと彼氏は交際を続けてた。
メイは卒業して、ある病院に勤務、住まいもその病院の寮に移った。
彼氏も無事に就職した。
そして去年の春、家に彼氏を連れてメイが帰ってきた。
「私たち、結婚します」
だとよ。
もうなんか、彼氏がメイの尻に敷かれてやんの。
それでもタカシくん(彼氏仮名)、顔真っ赤にしながら俺に
「必ずメイを幸せにします。お父さん、娘さんを僕に下さい」
だってさ。
なんかね、もう俺むっつりしたままいるつもりだったのにね、泣いてんの。
そのくせにね、バカなこと言ってんだよ。
「俺はメイのお父さんじゃないよ、叔父だよ。
ご両親はちゃんと別にいるんだから」
いやほんとバカだな、わざわざ言わなくてもね。
案の定、メイのやつ怒ったな。
「なんでわざわざそんなこと言うの!
私にとってマサトおじさんはもう1人のお父さんなの。
私には2人のお父さんがいるの。
タカシにも、そう説明してるんだからこれでいいの。」
お父さんだってよ。
この時、初めて呼ばれたな。
て言うか呼ばさなかったんだよ、兄貴と義姉さんに悪いしさ。
メイにはちゃんと両親がいたんだってこと、
忘れないで欲しかったからさ。
もう俺、絶句して泣いた・・・
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