泣き虫なのは大きくなっても変わらないなあ、と妙にさばさばしていたのは憶えている。
とりあえず久しぶりに頭を撫でてやりながら、
「何もかもひっくるめて、お前のことを引き取ってるんだから、気にすんな」
って言ってやった。
メイは23歳で結婚しますが、
結婚式での2人のエピソードが泣けます・・・
それ以降、何も言ってこなくなったが、あいつのことだからまだ気にしてるだろうな。
メイは高卒後の進路について、看護学校に行きたいと言い出した。
この頃には
「遺産や保険金があるから、進学するにせよなんにせよ、お金の心配と遠慮はするな」
という話はしていた。
その上で、
「自分がやりたいと思うことがあるなら、行けばいい」
と思っていた。
無事に看護学校に進学した頃、
なんというかどういうか、ついにあれが来た。
「彼氏、紹介したいの」
キタ、キタヨ、おいおい、俺どうしたらいいの?
まあメイも二十歳になった。彼氏の1人もいるだろう。
なんかニヤニヤしながら携帯手にして、わざわざ外に出て電話してるのも知ってる。
カベ薄いからな、うちは!
しかし、しかしだ、直に会うとなったら話は別だろう~~~
紹介された彼氏、22歳の大学生。
ぶっちゃけイケメンではないが、なんと言うか人が良さそうな優しい顔つき。
ただし柔道をしているとかで体格はいい。
体重70kgの柔道選手って、無茶苦茶いい体してんなって思ったわ。
なんだな、寂しい限りだが、お似合いの2人だなって思った。
3人でビール飲んで、なんか途中から社長と奥さんが乱入してきた。
酒盛りになったが、俺は嬉しかった。
メイも彼氏も社長夫妻も楽しそうだったしな。
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