板倉母「・・・・・すいませんでした。」
やっと坂倉母が口を開いた。
坂倉母「・・・・・ごめんね・・・ごめんね・・・・」
坂倉「母ちゃん・・・・・・・」
オヤジ「フホーー!フホーーー!」
坂倉母が泣き崩れひたすら坂倉に謝る。
坂倉はずっと忘れていたであろう
母親の感触をたしかめ胸に顔をうずめ泣いていた。
初めて見る坂倉の嬉しそうな、そして安堵しきった
子供の顔だった。
こいつの嬉しそうな顔は何度か見たことあるが
安堵しきった子供っぽい笑顔は初めてだった。
その坂倉を見つめる坂倉母の顔もまた優しかった。
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