震災時マニュアルを無視して下心で片思い中の女の子を助けに行った→ そこでは地獄のような光景を見ることに…

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その男性が待っている場所までは障害物も漂流しておらず、帰りのルートを覚えながら向かいました。

見ると、大体70代ほどの人でした。

「迎えに来ました。歩けそうですか?」

「寒くてもう水に入りたくない。おぶってほしい」

大人一人なら、普段なら問題なく背負えるのですが。

足元は腰まで浸かる水。

しかも泥も混ざっており覚束ない状態でした。

それでも確かにその男性は全身をガタガタと震えあげており、危険な状態なのは見て取れました。

「分かりました。どうぞ!」

背中で受け止める姿勢を取り、男性を背負いました。

が、やはり思った以上にキツイです。

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