男「気づいちゃいましたか」
女「え? ちょ、ちょっと待ってください。
わたし、周りから見たらずっとひとりで話してたってこと?」
男「だから言ったじゃないですか。早く食べて店から出ましょうって」
女「あの流れでわかるわけないです!」
男「あらら、大丈夫ですか? 今まで一番すごい顔してますよ」
女「恥の多い生涯を送って来たって自覚はあるけど……うぅ……」
女「いえ、待ってください」
男「まだなにか言いたいことでも?」
女「あなたが幽霊なら、触れることはできませんよね?」
男「さあ? どうでしょう? 案外そんなこともないかもしれません」
女「……」
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