男は車を降りると、「おーい、ええぞ。」と、いつの間にかそのスペースの
横にある操作室みたいな所に移動していた別の男に声をかけた。
「ガガガガッガッガッガガガァァンン」
車を挟んでいた鉄板が、突然動き出し、そのまま車をペシャンコにしてしまった。
—–ケンジさんはここまで離し終えると、タバコに火をつけた。
「それ、ただ単に中古車処理頼まれただけなんじゃないの?」
一緒に聞いていた、ケンジさんの弟が言った。
確かに、別にわざわざ俺たちに話すような内容でもない。
するとケンジさんは笑いながら言った。
次のページに続きます…