いくら喧嘩売る気で声をかけたからとはいえ
いきなり殴りかかってきた奴に謝る・・・
考えただけでも気に入らない。謝るなんて冗談じゃない。
俺はそのままランドセルを背負って
玄関に向かい靴を履いて帰ることにした。
「あ~、謝んなきゃ親に連絡くるかな~?」
なんて内心ちょっとびびりながら靴を出していると
タッタッタと走ってくる足音が聞こえてきた。
「やばい!帰ろうとしてるのバレたか?」と
身を隠そうとしたがここは下駄箱。隠れる場所はない。
もう怒られる覚悟で足音が聞こえてくる先を見つめていると
その足音と共に視界に飛び込んできたのは坂倉だった。
「あ・・・・・・・・・」
「あ・・・・・・・・・」
お互い目が合い、空気が凍り
全ての時間が止まったような空間ができる。
続きは次のページから!!