296:とんかつ ◆voT6OcgkPo:2008/07/13(日) 20:03:57.16ID:u/wRPGoo
はじめの2ヶ月くらいはお袋さんと一緒に通っていたんだけど、慣れとリハビリの効果かいつからか一人で通勤するようになっていた。
まなみのバイト先は大通り沿いにあって、そこに行くには大きな歩道橋を越えなければいけなかったんだ。
新年度になり、まなみの生活も落ち着いてきた。俺も週の半分以上をまなみと共に過ごし、単位もそこそこ取れて幸せだった。
六月も中旬に差し掛かったある日、俺の携帯に一本の電話が入った。
その一時間後、俺は病院にいた。
297:とんかつ ◆voT6OcgkPo:2008/07/13(日) 20:05:01.10ID:u/wRPGoo
よく晴れた日だった。まなみは昼時の少し前に家を出て、バイト先に向かった。
いつも通りの道を歩く。手にはいつもの紅白の杖。グリップは、長くもっていても疲れないように少しいいものに変えた。
俺からのちょっとしたプレゼントだった。
プレゼントした夜は、早速二人で散歩に出掛けた。
夜は人が少ないので、俺たちはよく遅い時間に散歩した。
ゆっくり歩きながら、色々な事を話した。
いつもの杖で地面を鳴らしながら、まなみはバイトへ向かう。
そしていつもの歩道橋に差し掛かった。
ただ、その日はいつもと違う事が一つだけあった。




