甲高い声の男
「いいこと教えてやるよ、お前らが捕まったのはコイツのせいだ。
デリヘリ頼んだんだよ。笑えるだろ?
自分から俺たちに場所を知らせてくれたんだわ」
俺はゴリラの厚かましさに呆れると同時に、無用心さに腹が立った。
「逃げている最中に何てことしやがるんだ」と。
甲高い声の男
「あんな端金はもういい。
コイツには落とし前をつけてもらう。
俺たちをおちょくりやがったってことが大問題なんだ。
俺たちはなめられたら終わりなんだよ。
なあ、おい。お前がどこの誰かなんてことはどうでもいいんだ。
コイツと一緒に俺たちをコケにしたのかどうか、それがききてえんだよ。
お前がウチの事務所から金をパクってないってどうやって証明するんだ?
これからお前はコイツとしばらくいてもらう。
その後にもう一度だけ質問する。いいか?
どれくらい掛かるかわからねえけど、しっかり考えろよ?
まあ個人的には同情するぜ」
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