時間をかけた復讐とは違うけど。
中2のころからDQNグループが色々ちょっかいを出してきた。
成績表にいたずら書きとか、机の中にお色気本入れられる程度。
分厚いダサいメガネ、友達が少ない、帰宅部、太り気味、とか色々要因はあったんだろう。
それに従い、周りの奴からも無視され始めた。
そんな中ただ一人、美術部のAだけ自分を普通に扱ってくれた。
Aは成績は体育含めてほぼ5、部活で描いた絵は何かで入賞とかいうパーフェクトな奴だった。
そいつだけがとにかく普通に接してくれた。
親友って訳じゃないけど友達、みたいな距離でいてくれた。
初めは漫画読みに図書室に行ってたけど
終いにはそいつとよく会う図書室隣の渡り廊下で
週二回くらい一分もない会話をするためだけに通うようになった。
行った図書室で仕方なく本を読んだり、宿題を終わらせたりするうちに、いつの間にか成績が上がった。
DQNのリーダーは試験で俺のテストの点数がまとめて書かれたカードを勝手に取り上げて怒り出した。