数日後に意識を取り戻したが右手に力が入らず、
包丁もフライパンも握れない。
更に店から1度だけ電話が来た。
俺は倒れる前日に退職した事にしたから店は一切責任はないんだそうだ。
入院中は嫁が仕事帰りに毎日見舞いにきてくれた。
そんなある日の昼前に
嫁の上司を名乗るちょび髭ハゲ眼鏡の50代後半ぐらいのおっさんがきた。
おっさん曰く、嫁と別れてほしいだそうだ。
何でも嫁は職場で俺の看護の事で愚痴っているそうで
辛そうで見ていられない、
まだ籍を入れていないのだから嫁のためにも別れてくれないか、とのこと。
その後おっさんは
「私が来たことはご内密に」と立ち去っていった。
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