松本仁志が語る「こういうのが売れないといけない。」
竹原は昨年秋に公開された「永い言い訳」の迫真の演技が高く評価され「第40回日本アカデミー賞・優秀助演男優賞」に選出された。竹原は2006年「青春☆金属バット」から映画には出演しており、制作側の人間の一部では既に高い評価を受けていた。
早い時期から彼のことは注目していました。
松本仁志と竹原の出会いは2003年、フォークグループ「野狐禅」で出演したフジテレビ系音楽番組「HEY!HEY!HEY!」に出演したとき、この番組以降、松本はことあるごとに竹原の魅力に触れている。
「竹原の歌を聞いても何も感じない人は問題かもしれない」
「こういう歌が売れなければいけない」
松本はNHKの自身の番組のエンディングでも竹原を起用している。
「竹原君にオッケーもらったときにこの映画は大丈夫やなと」
松本仁志は監督・脚本を務めた「さや侍」に竹原を起用した。その映画の舞台挨拶が行われた2011年6月18日のインタヴューで松本は語っている。
「竹原くんに限らず才能のある人間が認められないと…という思いが強くて。僕が何もしなく
ても彼は絶対日の目を見ると思うんですけど…まぁでも早いに越した事は無いし‥
ちょっとでも手助けできたらと思うし…手助けって言い方あれですけど…」
松本はコメントした後、言葉を詰まらせて涙を浮かべた。同じ表現者として竹原の才能が認められないことに歯がゆさを感じていたのかもしれない。
「第40回日本アカデミー賞」授賞式は3月3日。結果は別として、竹原ピストルという才能が評価を受けていることを見てほしい。今の彼の評価を知ることで多くの人に新しい価値観を見つけてもらいたい。
以前に松本仁志が世間に認められることを望んだ竹原ピストルという才能を通して。これからも竹原ピストルが進化していくことを期待する。