個人で世界大会16連覇、個人戦206連勝を記録し「霊長類最強」と称される吉田沙保里選手。
誰もが認める世界最強の吉田選手をヘレン・マルーリス選手が破り53㎏級でアメリカに初めて金メダルをもたらしました。
「この瞬間を、ずっと夢に見てきた・・・」
マルーリス選手の勝利が決定した瞬間、吉田選手はその場に崩れ落ちました。勝者のマルーリス選手は喜びのガッツポーズをとることもなく、観衆の歓声の中、号泣する吉田選手の横に同じように泣き崩れました。なぜ、マルーリス選手は泣き崩れたのでしょう・・
吉田選手と闘うためにヘレン・マルーリス選手のレスリングはあった。
レスリングを始めたヘレン・マルーリス選手を両親は心配しました。可愛い娘が格闘技をやることには反対だったのです。12歳のとき、両親はレスリングをやめさせようとしました。アテネ五輪で吉田選手が金メダルを取った年です、テレビで吉田選手の姿を見続けたヘレンは頑として両親の説得を聞き入れず、逆に両親を説得しレスリングを続けることを認めさせたのです。10年以上も前から、戦う吉田選手の姿は多くの子供たちを勇気づけてきました。
「霊長類最強」に挑むためには
成人したマルーリス選手は2011年、2012年吉田選手と対戦、2戦2敗。2度とも吉田選手にフォール負けしました。どうしても吉田選手に勝ちたいマルーリス選手がとった執念の行動とは何だったのでしょうか・・
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