自分の命が1人の女子高生によって守られていたことを、俺は18歳になるまで知らなかった・・・

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「私は裕子の母親よ。裕子も喜ぶわ。さ、上がってちょうだい」

「お邪魔します」

「裕子、慶太君だよ」

そこには…、仏壇と遺影があった。

微笑むその遺影の女性は、とても可愛く優しそうだった。

「裕子、慶太君大きくなったね、良かったね」

おばさんは遺影に話しかけ続けた。

「あの……」

俺と母とこの人と裕子さん、接点がまるで分からない。

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