「最初に火をつけたのは挨拶なんですよ」
矢部と赤坂の確執は、矢部が持っていたラジオ番組「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)で明かされ、以降も番組史上、最大の抗争劇として語り継がれている。
「最初に火をつけたのは挨拶なんですよ」
…もう20年以上前、特番を収録するため日本テレビにやってきた矢部は、局の廊下でその事態に遭遇する。
局の廊下を歩いているとき、向こうから赤坂がやってきた。かつて自分たちの番組で共演し、面識もあるため、矢部は
「おはようございます!」
と明るく挨拶したという。これに対して赤坂は信じられないリアクションを取った。
なんと赤坂は矢部をチラッと見ただけで挨拶することなくスタッフと雑談を始めた。
矢部はこの出来事をラジオ放送中に振り返り激怒した
「あいつなんやねん!」「なんで無視しますか?僕がなんか悪いことしましたか、赤坂!」
放送直後、赤坂の対応に激怒した矢部の番組リスナーは、赤坂がラジオDJを務めるFM局に抗議した。
これ以降、この挨拶問題はAMラジオとFMラジオを跨いだ激しい抗争に発展していく。この大騒動を憂慮した赤坂側は早くも翌週には矢部に対して丁重な謝罪FAXを送った。
この結果、事態は収束。のちに矢部は語っている
「この時は、腹立つよりショックやったんです。仕事もごいっしょしたのに、挨拶しても、その瞬間スタッフと喋りだす。
完全に嫌われてるんじゃないかと、すごくショックでした。あのあと赤坂さんご本人から丁寧な謝罪のFAXをいただきました。
和解できてよかったとホントに思っています」
どの業界においても挨拶は大切である。挨拶ができないと礼儀を欠いたと誤解され悪印象を生み、仕事にも影響を及ぼしかねない。
礼儀としての挨拶は徹底したいものである。