ヤンチャだった槙野選手を変えてくれた事は?
“『ビッグハート』って言葉かな。高校生の頃、僕めちゃめちゃとんがってて。
「誰よりも俺が上手いし、絶対俺が一番だ」って思ってたんですよ。監督、コーチ、先輩方、もしくは後輩選手とかに
アドバイスをもらっていたのに、全然聞き耳を持ってなかったんですよ。
そういった時に『大きい心を持て。器をデカく持て』と教えてもらって。
「より良くなるためのアドバイスなのにお前はそれを無駄にしてる」って言われた時に、俺って凄い損してるなって思って。
今でもその言葉は支えになってるし、余裕を持つっていうのは凄く大事だなと。”
自分が頑張った過程や経験があればあるほど、自分に自信や我が出て来てしまうので、自身を客観的に見ることが大事だと気づかされた出来事を語った。
子供たちに伝えたいこと!
槙野選手の真骨頂とも言える「積極果敢な姿勢」や「挑戦する気持ち」。
それをいかに維持し、夢に向かって走り続けてきたのかを語った。
“子供の頃から、ゴリッゴリのサンフレッチェファンでした!上から下まで全部紫で、自転車も紫で(笑)。
サポーターのところでも応援していました。それが今となってはスタンドから見るサッカーを今は
グラウンドでプレイできているので、幸せなことだなと。また、自分が子供の時に与えてもらった夢を
今度は自分が与える立場になったので、そういった意味でも良いきっかけになって貰えたらなと思います。”
自分らしさの活かし方や前向きな考え方をこれからの子供たちに、「試合に勝つ」「この大会で優勝する」「プロのサッカー選手になる」といった目標を立て、「是が非でもそれを 実現したい」という気持ちが強ければ強いほど、大きな目標が自分のほうに近づいてくる。このポジティブな哲学は、槙野選手そのものと言えるだろう。最後に、人生で一番嬉しかったのは、
“おとんとおかんを招待した試合で自分がゴールを決めて勝った時ですかね。
僕、めちゃめちゃヤンチャしてて、両親にすごく迷惑かけて。
俺が悪いことしてるのに、二人が頭下げてるのを見て、絶対プロ選手になって恩返ししなきゃなって思ったんですよ。”
とご両親への感謝の気持ちを語り、槙野選手の、裏表の無い人間味あふれる姿が印象に残った。