飛躍しすぎる解散報道
ラルクの解散記事は、翌日19日にも続報として掲載され、メンバーがギャラの未払いから事務所に不信感を抱き、独立することを仄めかし、他にも事務所側はメンバーの承諾を得ないままDVDの制作などを行っていたそうで、hydeさんとtetsuyaさんの2人が、すでに事務所と断絶状態にある、としています。そして、ラルクの活動が近年ともに時代を築いたGLAYと比べて少ないのは、事務所とのトラブルや、他のメンバーと足並みが揃わないkenさんの存在だと“関係者”が指摘しているとのこと。たとえトラブルが事実だとしても、おかしいのは事務所への不信感からバンド解散まで飛躍していることです。
SMAP解散にみるラルクの解散予想
では、SMAP解散を例にラルクの解散予想を考えてみましょう。SMAP解散騒動のように、ラルク内では事務所残留派のkenさん、独立派のhydeさん、tetsuyaさん、中立派のyukihiroさんと立場が分かれているとも考えられます。しかし、果たしてそうでしょうか?SMAPの場合、ジャニーズ事務所とのいざこざが解散につながってしまいましたが、ラルクは、個人個人が自らの意思で集まって結成した後に事務所に入ったので、SMAPのようにメンバーそれぞれが事務所に入ったことで結成されたグループとラルクとでは、所属事務所に対する想いは全く異なると思います。
ここで、鍵となるいわゆる「筋を通す」「恩義」といった価値観が、ラルクと事務所の関係にも当てはまるのでしょうか?もうひとつ、ファンのツッコミが殺到しているポイントは、「GLAYに比べてラルクの活動が少ないのが怪しい」という推測。そもそも事務所問題以前に、メンバーがそのような活動方法を望んでやっているということは、ファンの中では当たり前の認識だそうです。
ファンは歓迎
数年前からラルクは、バンドでのドームツアーなど大きな仕事とソロ活動を交互にするというサイクルになっているそうです。「何年間インターバルを空けられるかっていうのが、そのアーティストの力だと思ってるんですよ。力がないと半年に1枚とか出さなきゃいけなくなる。僕らはなるべく2、3年に1枚のペースで活動できるアーティストになりたい」とtetsuyaさんは語っていたこともあり、解散を意識してのことだとは思えません。むしろ、GLAYのように継続的に活動を続けている方が異例というのです。
さらにファンは、ラルクが独立し、現状抱えている様々なしがらみから解放されれば、もっと柔軟にフットワーク軽くバンドとしての活動もしていける可能性があり「現在のファンの思い無視で金だけ集めたいみたいな方針が変わるんなら、むしろ独立して欲しい」といった期待の声も上がっていて、独立は歓迎ムード。1991年に結成し、実に26年も愛され続けているラルク。SMAPのように、電撃解散だけは、避けて欲しいですね。