「ラッパーが映画の批評するのが悪い?」ライムスター・宇多丸が語るラジオと映画とヒップホップが心にグッとくる

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ヒップホップに専念してほしいという声も根強いが?

「日本人は専門職が好き」問題もある。封建社会の名残りなのか(笑)、専門性というか、肩書にこだわるんだよな。

どうでもいいと思うんだけどなぁ、そんなこと。やれることは全部やる、使えるメディアは全部使うってほうがヒップホップだろ!

とも思うし

むしろラジオをやったことで、自分のラッパー活動へのフィードバックも大きかったし、ヒップホップリスナーの開拓

という意味でも、そのへんの「専業」ラッパーよりはるかに貢献してると思いますけどね。

24小節の歌詞で何を言うべきか、何を伝えればいいかがロジカルに見えてきて、より直接的に、テーマ的に刺激を受けるということもあると、ラジオをやったことが音楽活動へも好影響につながり、ライムスター復活後の代表曲「ONCE AGEIN」(2009年発売)は「SRサイタマノラッパー」の影響が大きいと語った。

若い人の映画を発見するきっかけに!

“10代のころの僕がそうであったように、他の同世代とは違うところにアンテナを張ってるような

それこそ年上に囲まれて背伸びしながらなにかを吸収しようとしてるような、そういう子が、「タマフル」聞いています!

って感じだと一番嬉しいですよね。多数派ではないほうがむしろ頼もしいです。

「ムビーウォッチメン」で過去作のオマージュとか関連作の話をいっぱいするのも、そういう若い子たちに

さかのぼっていろいろ学ぶためのドアをいっぱい用意したい、というのがひとつあって。

勉強熱心な子ならがんがんそこから辿っていって、すぐに僕より詳しくなってしまったりとか。

そういう種まきができれば本望ですね。

映画というのは話題性より狂気的な熱量の問題で、はっきりしたモチベーションがあって、そういう熱がある映画は、やっぱり面白い!
と語る宇多丸さんの今後の活動にも目が離せないですね。