時代を超えた二人の名俳優が魅せた遺作に「役者魂」を感じると話題に!!

【PR】Akogare




伝説の芝居

さて、石原裕次郎さんの代表作といえば「太陽にほえろ」ではないでしょうか。刑事役の個性豊かな若手俳優たちが出演し、その刑事をまとめる捜査第一係長の藤堂俊介(ボス)を石原裕次郎さんが演じ、最高視聴率40%を超え社会現象を巻き起こした刑事ドラマです。現在も刑事ドラマの代名詞として扱われていますよね。そんな「太陽にほえろ」最終回のエピソードは、肝細胞がんで復帰を絶望視された裕次郎さんが、出演予定のなかった最終回の現場に病床から駆け付け、急きょ出演しあえてアドリブで「7分間の取り調べシーン」に挑戦したというエピソード。

「看護師さんの病院だって新しい命が誕生して古い命が消えていく。命ってやつは何にも代えがたく重い。ずいぶん部下を亡くしてきたが部下の命は俺の命。命ってのは本当に尊いもんだよね」

ドラマでは自身が心臓の大手術を経験したことに触れ、容疑者の妹・看護師役の女性に裕次郎さんが語りかけます。そして、女性が裕次郎さんの説得に応じ容疑者の居場所を答えると「ありがとう」とささやき、裕次郎さんのアドリブ芝居は幕を閉じました。

心を揺さぶられる

当時のドラマはもちろん、裕次郎さんのこともあまり知らない若い世代の方からも、このアドリブ芝居を見ていた反響がありました。視聴者はこんなコメントをしています。

まさに、命を削った伝説のアドリブ芝居は、時代を超えて多くの世代の心を揺さぶりました。

役者魂

そして、さらに同日、胆嚢がんからの多臓器不全で亡くなった渡瀬恒彦さんの遺作となった、アガサ・クリスティ原作の二夜連続ドラマスペシャル、テレビ朝日系「そして誰もいなくなった」が放送されました。

渡瀬さんが演じたのは奇しくも末期の肺がんである元東京地裁裁判長・磐村兵庫役。現実とリンクするような姿から「役者魂」を視聴者も感じたようで、こんなコメントがされています。

皆さんはどう思いましたでしょうか?名俳優の最期の作品が、形は違えど同日に放送されたことで「二人の芝居がダブる」「重なって見えた」といった感想もありました。名俳優たちは、役者として最後まで現場に立ち続け、役者としての生きざまと覚悟が感じられました。昭和の芸能界を支えた大スターの二人の作品は、これからも尚、受け継がれることでしょう。