売れない時期の宮迫博之
「雨上がり決死隊」は宮迫博之さんと蛍原徹さんが1989年に結成したコンビで、ナインティナインやFUJIWARAと
ともにダンスと歌を融合させたグループ「吉本印天然素材」を結成して吉本の劇場で人気を博します。
しかし後輩であるナインティナインのほうが先に全国レギュラー番組を持ったり、お笑いコンテストの賞をもらったりと
当時はナインティナインの陰に隠れている存在でした。
そのとき宮迫さんは放送作家の高須光聖さんに「俺はゴールデンには出られない人間なんですかね・・・」と
相談するほど落ち込んでいたようです。
松本人志の言葉に感動
落ち込んでいた宮迫さんに高須さんはとあるエピソードを話し始めます。
そのエピソードはダウンタウンの松本人志さんと同級生である高須さんが二人で大阪の後輩芸人のステージを見に行ったときのこと。
後輩芸人たちによるステージを見てしばらくすると松本さんが途中で席を立ってしまいます。
高須さんが「どうした?」と聞くと松本さんは「帰る。俺と仕事するやつが分かったわ」と一言。
松本さんのいう「俺と仕事するやつ」とはその舞台に出演していた宮迫さんのことでした。
高須さんが宮迫さんにそのことを伝えると、芸人としての売れ方に悩んでいた宮迫さんは号泣して感激し、再びお笑い芸人の
道を前に進み始めることになるのです。
松本人志の期待に応えた宮迫博之
その後、雨上がり決死隊はダウンタウンの「ガキの使いやあらへんで!」に出演。
台本のあるドッキリ企画でしたが遠慮なしにダウンタウン二人の頭を掴んだり、暴言を吐くなど思い切りのいいパフォーマンスを見せて
高視聴率を記録。
さらにダウンタウンに気に入られてこれがきっかけでブレイクを果たします。
そして順調にレギュラーが増え続けて現在の売れっ子芸人となるのです。
舞台を途中退席した松本さんは宮迫さんの持つ才能を敏感に感じ取ったのでしょうね。
さすがのセンスですし、それに応えて本当に売れっ子になった宮迫さんもすごいと思います。