大人になって気付く母親の思い
小藪さんの母親は、小藪さんが今のような有名なタレントではない頃、悪性リンパ腫に罹って亡くなっています。
小藪さんは子供の頃は特に母親に愛されていると感じたことはなかったそうですが、滅多にお小遣いもくれない母親が、
それなりに値段のするヘリコプターの遊覧飛行に連れて行ってくれたことがあったそうです。
亡くなる直前、うわごとのように「ヘリコプターよかったなぁ」と呟いている母親の姿を見て、小藪さんは
この人は子供に経験させるべきことをきちんと判断できていたんだな、と大人になって改めて気付いたそうです。
亡くなる直前にやっと母親の要望に応えるも・・・
また、小藪さんの母親はとてもプリンが好きで、小藪さん本人もそれを知っていましたが普段からプリンをプレゼントするような
ことはなかったそうです。
しかし亡くなるほんの数時間前に突然小藪さんの方を見て、「プリンが食べたい」と言ってきたので小藪さんは急いで
閉店間際の店に駆け込んでプリンを購入、病院に戻って母親に差し出しますがもう母親には余力が残っておらず、
結局プリンを食べてもらうことはなかったのです。
親孝行は後悔してからでは遅い
このことを今でも後悔している小藪さんは「プリン」という名の楽曲を作り、小学校などで自ら歌って
「親はいつ死ぬか分からない。だから親孝行はできるときにしよう」と講演を行っているそうです。
みんなそうだと思いますが子供のときには親の気持ちを完全に理解することは難しいですよね。
しかし別れのときにやっと気が付くの確かに少しもの悲しいですし、小藪さんのように後悔してしまうこともあるでしょう。
なので小藪さんのように後悔した経験を伝えてくれる方がもっと増えると、今より少しだけ幸せに生きられる人も増えると思いますね。