整形したいと高須院長にお願いする西原さん
ある日西原さんは、
「お願い、たるんだお腹がとっても気になる。整形したい。」
と高須院長にお願いしました。高須院長にかかれば失敗の心配がない手術です。
恋人も綺麗になるので高須院長からしても良いことでしょう。
しかし高須院長は
「駄目!」
と西原さんの整形を許しませんでした。
その後も西原さんは
「昔からコンプレックスだったでかい南方あぐら鼻が嫌」
「ニコール・キッドマンみたいな綺麗な小鼻になりたい!」
と高須院長にお願いをし続けました。時には院長に泣きつきながらお願いしたこともあったそうです。
しかし高須院長は全て断りました。
その理由を高須院長はこう語ります。
「いいですかりえこさん、人は欠損に恋をするのです。黄金率でない、弱いもの、足りてないもの、人はそれを見た時、本能で補ってあげようとする。その弱さや未熟さを自分だけが理解していると思う。欠損の理解者になるのです。」
西原さんがコンプレックスだと思っているものは、高須院長には愛の対象そのものだったのです。
ありのままの相手を愛するとは、こういうことなんでしょう。
整形しようと考えている人へ
このエピソードを知った人は
「整形したいと本気で思っていたけど考え直す気になった」
「整形後、確かに持てるようになったが、本当の理解者は整形前に付き合っていた男性だけだったかもしれない」
など、整形というものへの考えを改める人が多かったようです。
自分がコンプレックスだと思っている所は、他の人には魅力として映るものかもしれません。軽い気持ちで整形してみようかと考えている方は『ダーリンは70歳』を読んで、お二人の付き合い方を参考にして、もう一度よく考えてみてはいかがでしょうか。