ギャップのある演技が話題
「セクシー所長」として登場した芸人・サンシャイン池崎さんが「セクシー増強装置」に入ると、煙の中から「変身後」の斎藤工さんが登場しかも、サンシャイン池崎さんと同じノースリーブ&短パン&ハチマキ姿で、「空前絶後の~! 超絶怒涛の~セクシー俳優!」などとハイテンションで絶叫し、そのあまりに振り切れた様子には出演者5人全員が大爆笑し、多くの視聴者が絶賛しました。こちらは、昨年の「笑ってはいけない」シリーズで見せた斎藤工さんの様子です。
「斎藤さんはもともと「ミュージカル・テニスの王子様」の初代キャストとして、ライバル校・氷帝学園のクールでポーカーフェイスな天才キャラ・忍足侑士を演じ、ファンの間では非常に人気がありました。「昼顔~」のイメージが強いですが、セクシー俳優として注目されたのは、その前年のNHKドラマ10「ガラスの家」でヒロインを父子で奪い合うドロドロ劇からではないでしょうか。そもそも「ゲゲゲの女房」での少し風変わりなアシスタントで、つげ義春さんがモデルといわれる役を演じたときから、長身に甘いマスクにひげ、低く甘い声、ミステリアスな雰囲気が、女性たちにはかなり熱い支持を受けていました」と、ある女性週刊誌記者は、話しました。
その後、数々のドラマでも存在感を発揮。また数年前に斎藤工さんをインタビューしたエンタメ系記者は「ビックリするほど小顔で、長身で、低くて渋い声もステキで。おまけに、マイナーな紙媒体の取材にも対応が非常に丁寧で、取材スタッフはみんなうっとりするほど、カッコよくて感じの良い人でした。ただ、海外を放浪していた話や、大好きな映画の話になると、あまりにピュアで子どもみたいというか、ちょっと幼い印象で、「はやりの人気俳優で終わらないかなー」と不安になるくらいでした」しかし、現在の再ブレークぶりは想像もできなかったと語ります。
不器用ながらも真摯に努力
数年前に出演していた「戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~」では「山崎樹範さんやムロツヨシさんなど、実力派俳優が出演していましたが、台本があってないようなコント仕立てで、瞬発力やアドリブ力がかなり問われる内容だったためか、スタッフからは名指しで「アイツ(斎藤)は全然ダメ。面白くない。不器用だし、使えない」と、手厳しい指摘をされていました。しかし、その後、ドラマの宣伝などでたびたび情報バラエティ番組などに出演し、芸人との絡みも見せるように。
「ずいぶんトーク慣れ、バラエティ慣れした」と思っていたら、今回の「ガキの使い~」での活躍。アドリブやノリでなく、きちんと研究して練習した上で臨む、頑張り屋で真面目な人柄が絶妙なおかしさを生んだのでは」と当時、番組スタッフを取材した記者は語りました。黙っていても素敵な斎藤工さんですが、ルックスの良さや「セクシーさ」に溺れることなく、不器用ながらも真摯に努力を続けてきたことが、さらに現在の思いがけないブレークを生んだ理由のかもしれませんね。