そして「若手女優の登竜門」ともいわれるJR東日本「JR SKISKI」の今期CMに大抜擢された。
ネットでは今年のCM出演女優は誰かとの予想がたてられるほど大注目されているCMだが、抜擢された本人は岡山では放映されないこのCMを目にしたことはなかったという。
まるで少女マンガの世界のように胸がキュンキュンする世界を見事に演じきった桜井日向子。彼女はこのCMで恋愛要素のあるストーリーに初挑戦した。
CMから演技の世界へと活動を広げる
16年12月から放映されたCMコロプラ「白ネコテニス」では「趣味はいい部屋探し」と答える桜井日向子が話題となった。コロプラの案を大東建託が快諾し実現したこのCM。いかに桜井日向子のCM認知度が高いかを物語るとともに、広告主から愛されている証拠ともなった。
そんな新型CMクイーンとなった桜井日向子だが16年5月の舞台「それいゆ」を皮切りに連続ドラマ「そして、だれもいなくなった」、「THE LAST COP/ラストコップ」に出演し、活動の場を徐々に広げることとなる。そして17年は、いろんな初めてを楽しみながら、さまざまなことを吸収して、実力をつけていきたいと意気込みを話している。
SNSとCMの組み合わせで認知度アップ
80年代は牧瀬里穂、90年代は広末涼子などCMでブレイクするルートはいわば王道であったが、2000年以降はCMだけでのブレイクは実は減ってきている。モデルやドラマ出演を経てのCM出演が増えるなか、CM出演から1年後に演技をはじめた桜井日向子は珍しいケースといえる。
その理由としてインターネット社会やSNSの普及があげられる。「LINE MUSIC」のウェブ広告で話題になり、「岡山の奇跡」とネットで話題になった桜井日向子。さらにコロプラ出演もこのネットでの話題を担当者が目にしたことがきっかけだという。
また、桜井日向子の出演CMにはネット展開しているものも多数ある。そのひとつである「いい部屋SONG 冬」はテレビCMでは逆回転再生で聞くと正しい歌詞が聞こえる歌をうたい、公式サイトでは逆回転再生バージョンを公開している。
CMで知名度をあげるという1900年代の王道ルートにプラスして、現代に普及しているネットやSNSを活用して知名度を上げた桜井日向子は現代のケースに合わせた新型CMクイーンともいえる。