ハーゲンダッツの売れ行きを伸ばす中条あやみの好感度
CM総合研究所が発表したCM好感度ランキングで12位に入った、中条さんのCM。
2016年12月20日~2017年1月19日の放送回数は590回と、通信系やゲームアプリの各社に次ぐ規模の多さでした。特に、正月三が日の放送回数は、オンエアのあった全商品中で最も多かったそうです。
こちらがそのランキングです。
■調査対象期間:2016年12月20日~2017年1月19日(東京キー5局)
■当月オンエアCM:全2834銘柄
■東京キー5局でオンエアされたすべてのCMを対象に、関東在住の男女モニター1500人に、好きなCM・印象に残ったCMをヒントなしに自己記述してもらい、その得票数を足し上げたもの
■同商品の複数作品にオンエア・好感反応がある場合、代表作品は最もCM好感度の高い作品
■企業・銘柄名・作品名はCM総合研究所の登録名称であり、正式名称と異なる場合がある
ハーゲンダッツ ジャパン マーケティング本部の黒岩俊介さんによると、アイスクリームは冷たいものが食べたくなる夏に売れ行きが伸びるが、ハーゲンダッツは「1年のうち、12月に最も売れるのが特徴」とのこと。
クリスマスや年末年始の機会に需要が高くなるそうで、その真冬の時期をターゲットにCMを集中投下したことが、好感度に結びついたようです。
ハーゲンダッツは、真冬の時期が最も売れるなんて、ちょっと意外ですよね?
ハーゲンダッツの好感要因を見ると、「商品にひかれた」の得票数が全商品中でトップ。
ハレの日に食べる特別なアイスクリームというイメージが伝わってきますよね!
CM総合研究所の関根心太郎代表は、「『とろけ食べ』という食べ方の提案をフックに、特別な時間を描いたのがうまいところです。中条さんが最後に言う『幸せだけで、できている』というセリフで、ハレの日に食べる特別なアイスクリームというイメージを見事に伝えています」とクリエイティブの力を高く評価しています。
ここで注目なのが、好感要因の「セクシー」が3位ということ。
ハーゲンダッツを口に含んで、幸せそうな表情を浮かべる中条さんへの好感度とみられています。
CMタレント好感度で14位!これからが楽しみな女優
中条さんは、大阪府出身で今年20歳。父親がイギリス人、母親が日本人というハーフタレントです。
ファッション雑誌『セブンティーン』のモデルで若い女性を中心に人気となり、ポカリスエットなどのCMに出演して注目されます。
2012年にはドラマで女優デビュー。2016年は、NTTドコモのdポイントを訴求するCMで鳥のキャラクター「ポインコ兄弟」とのやりとりや、歌いながらけん玉をする姿が話題になりブレイク。
日本テレビ系列の人気番組『アナザースカイ』では初のMCに挑戦するなど、女優、CM、バラエティーと活躍の場を広げている注目の女優です。
ハーゲンダッツでは、昨年2月から中条さんをCMに起用しています。
「20代女性を中心に幅広い層に対して、上質感やプレミアム感を伝えるのにぴったりのタレントさんと考え、お願いしました。CM効果もあって、昨年は商品の売り上げも前年度を上回り、好調です」(黒岩氏)。
CMの支持層は「20~40代の女性が主」(関根代表)。
中条さんは、ハーゲンダッツのCMでは上質な大人の女性の雰囲気を演出。商品イメージとの相乗効果を生んで、女性の心をとらえたようです。
NTTドコモのCMでポインコ兄弟を相手に見せるかわいらしさとは違った別の表情をみせていて、演技力の幅を感じさせられます。
また、CM総合研究所が発表した16年度のCMタレント好感度ランキングでは、中条さんは女性部門で14位を獲得!
こちらは2015年11月度~16年10月度の1年間のCM好感度のうち、好感要因の「演者・キャラクター」の得票をタレント別に集計したものです。
1位は有村架純さんで11社に出演。中条さんはNTTドコモ、ハーゲンダッツほか計5社のCMに出演しています。
中条さんのランキングの前後は13位が新垣結衣さん、15位が石原さとみさんといった、今をときめくメンバーがずらり。
CMタレントとして「上り調子にあるのは間違いない」と関根代表は語ります。
ハーゲンダッツのCMを押し上げた中条さんの魅力に今後も目が離せません!