今度はテンションの高い笑顔になって
「俺くーん、私のこと抱きたい?」
「いえ」
「またまたー、訴えられる心配ないならやりたいでしょー?」
「興味はありますけどそんなに酔ってるのに「残念でしたーこれ見てくださーい!」」
俺の言葉を食い気味に遮って、いきなり服を脱ぐ嫁。
上半身裸になった嫁の体は傷痕だらけだった。
火傷と切り傷の痕が上半身のいたるところについてて、肌は所々白みがかってまだら模様
鎖骨は両方とも歪んで盛り上がってて
骨折してくっつき方が悪かったのが見てすぐわかった
御丁寧にブラまで外してその場で一周して背中まで見せてからまたベッドに座って
「こんな女に手を出したがる男なんていますかー?いませーん!残念でしたー!」
ってゲラゲラ笑いだして
あー初対面の時の違和感ってこれだったのかって一人で納得しつつも、何て言ったらいいのかわからなくて
真正面から目を見据えて「大変だったんですね」って言った。
そしたらみるみる表情が消えて怒ってるのか泣いてるのかよくわからない顔になって
バカ!もう来るな!って叫ばれてまた殴られた。今度はグーで。
そして本当に大変だったのは出張から帰ってからのこと。
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